介護保険「保険者シート」とは?

介護保険「保険者シート」は、介護保険の保険者が保有する既存のデータを利用して、介護保険事業の実施状況を簡易に表すシートです。

地域の介護保険事業に関する「フェイスシート」のような役割も持っています。

1枚の紙(裏・表)に、各保険者のデータを網羅的に収載しています。

主なデータ

  • 介護保険事業の運用状況(事業費決算額、事業実施実績、事業成果)を表すデータ

  • 人口や財政状況など、地域特性を表すデータ

  • 地域資源の状況を表すデータ

毎年、既存の公開データと保険者が保有するデータから作成します。

介護保険「保険者シート」の基本コンセプト

  1. 「保険者シート」は、基本的に公表データから作成するものであること

  2. 保険者が保有する既存のデータを活用して、簡単に作成できること

  3. 時系列の分析が可能とすること

  4. 地域間比較が可能とすること

  5. 保険者の位置が分かること

  6. 保険者の進むべき方向が分かること

「大都市における地域包括ケアをつくる政策研究会」での開発・普及

介護保険「保険者シート」は、平成26年12月に発足した「大都市における地域包括ケアをつくる政策研究会」により開発されました。

保険者である自治体のプロファイルが簡単に分かるものとして、財政の「決算カード」を参考に、 自治体の担当者が認定率やサービス利用割合などの基本的な指標を提示できるよう構成されています。

平成28年から、東京都稲城市をはじめ、東京都多摩地域を中心に活用が始まりました。 その後、大都市部だけでなく、全国の中小都市でも活用できることが示唆され、平成30年には全国60市町村に広がりました。

保険者シートを活用する地域が拡大したことで、データの地域間比較が可能となり、 「要介護者の状態像とサービスのバランス」「持続可能な制度運営」「地域支援事業の効果的な展開」 「エンドオブ・ライフケア」の側面から分析が進められ、報告されています。

「保険者シート」に関するシンポジウムや研修会も開かれ、各地へ普及し、わがまちの介護保険の理解の促進、 我が国の介護保険制度への理解の促進が図られてきました。

最近の取り組み

令和元年度からは、厚生労働省老人保健事業増進等事業に採択され、 保険者(自治体)の地域マネジメント・事業マネジメントに活用できるよう、 項目の見直し、継続性のあるデータ蓄積・収集方法の開発、 データの可視化ツールや研修プログラムなどコンテンツの開発を行っています。

令和元年度には、全国1107の保険者・市区町村に保険者シートのデータを登録いただき、 その結果を用いて全国の8か所(厚生(支)局単位)で、意見交換会を開催しました。都道府県単位で保険者シートのデータを登録し、都道府県の保険者(市区町村)支援にも活用いただいています。

さらに、保険者や自治体関係者だけではなく、地域住民、医療・介護専門職、研究者など 様々な立場の方々がデータを活用できるよう、データ集や可視化ツールを公開しています。